宇宙旅行篇(1968年)

CMエピソード

おむすびウエスタン篇/宇宙旅行篇

 

昭和43年の『おむすびウエスタン篇』が桃屋初のカラー作品だった。この頃はまだカラー受像機の普及率が低く、カラー映像をモノクロテレビで見ると鮮明でないからって、同じ作品でもカラーとモノクロの2本作って使い分けていた。今じゃ嘘みたいな話だね。

当時、イタリアでは『夕陽のガンマン』などの西部劇が次々と制作され、日本でも大変な人気だった。このイタリアの西部劇を〝マカロニ・ウエスタン〟と呼んでいて、じゃあ日本ならおむすびだろうということで『おむすびウエスタン篇』ができたんだ。

一方で、米ソは宇宙開発にしのぎを削っていた。人類初の宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった」は有名な言葉だね。大作映画『2001年宇宙の旅』も公開され、日本中が宇宙に夢中になっていた時期に、桃屋でも『宇宙旅行篇』を作った。宇宙でのり平さんが歌ってた歌詞は権利問題があって、後で差し換えたなんてこともあったね。