木枯し紋次郎篇(1972年)

CMエピソード

木枯し紋次郎篇/子連れ狼篇

 

昭和48年、フジテレビで『木枯し紋次郎』のドラマ化が決まり、盛り上がってた。桃屋も提供することになり、始まってみると市川崑監督のテンポのいい演出と、紋次郎役に大抜擢された中村敦夫のようじをくわえたニヒルな演技が話題になって高視聴率、大人気のドラマだったね。それで同じ番組の中でパロディーCMをやったら面白いだろうなと思って、すぐ『木枯し紋次郎篇』を作ったんだ。「あっしにはかかわりのないことでござんす」ってセリフも流行ったね。

『 菜』は中国のからし菜をかくや風にした漬物だ。「チャン」というところから人気劇画『子連れ狼』に白羽の矢を立てた。幼い大五郎がかわいいと評判だったこともあって、このCMは時代にピッタリはまったね。CM中に出てくる「ヒトピッチャン」は橋幸夫が歌ってた主題歌の「しとしとぴっちゃん」という雨降りの音のもじりだけど、今の人には分からないだろうね。