剣道篇(1978年)

CMエピソード

剣道篇/雷さん篇

 

「味付メンマ」の『剣道篇』は、剣道のメンとメンマを掛けただけで、あとは珍しく何のしかけもない。

「味付榨菜」の『雷さん篇』は、当時けたたましい騒音でバイクを乗り回してる若者を「カミナリ族」と呼んでいたんで、そのまんまのり平さんを雷さんにした。この集団が後に「暴走族」と言われるようになるんだよ。CM冒頭でバイクに乗りながら歌っているのは新土佐節。「かみなりさんは粋な方だよ 戸をしめてふたり しっぽりぬらした通り雨よ そうだそうだ まったくだよ」という歌詞で、昔の日本の唄は何となく色っぽいもんだねぇ。

「ナーンチャッテ」っていうのは、この頃「なんちゃっておじさん」という謎の人物が巷で騒がれていたんだ。電車のような人混みの中で、わざと周りに聞こえるように独り言をブツブツ言って、周囲の人がちょっと聞き耳をたてたところで突然「なんちゃって」と肩すかしをくわせて行ってしまう。結局これは誰かの仕掛けだったんだけどね。